治療症例
審美症例 1
20代女性
左側の前歯の着色が気になり来院されました。この歯は以前に神経を取る治療がされており、徐々に変色してきている状態です。
内部の土台として、ファイバーポストを使用しオールセラミックスクラウンで被せ物をしたケースです。この方は歯科矯正治療もされており、前歯を治療したことで非常に明るい口元となり笑顔が非常に魅力的になりました。
オールセラミックスクラウンは歯の着色が非常にしづらく、自分の歯が着色してもクラウンの色はほとんど変わりません。表面がスムースなため着色や汚れがつきにくいのです。
この方の治療期間は約2ヶ月
オールセラミックスクラウン1本を用いています。
他の天然歯が着色してもセラミックスは着色が非常にしにくい素材です。
(着色自体は病的なものではありません。クリーニングで非常に簡単に落とすことができます。)
審美症例 2
40代女性
この方は前歯の反対咬合と、歯の変色の改善を主訴に来院されました。
前歯のうち4本中3本はすでに神経が抜かれた失活歯で変色をきたしていました。
再度の根管治療、矯正治療を行い 歯の根の位置を修正した上でジルコニアクラウンを作成し被せ物を装着しました。
反対咬合が改善されたことで、発音が非常に良くなり、また歯の変色が改善されたことで非常に笑顔が魅力的になりました。
歯列不正の見た目以外のデメリットに、プラークコントロールが困難というのがあります。
この患者さんも前歯の歯の間が磨きづらく虫歯治療を繰り返していましたが、矯正治療と補綴治療を終えて歯ブラシのしやすさも向上し、非常に汚れが堆積しづらくなりました。
この患者さんの治療は約1年半
上前歯の矯正治療
ジルコニアクラウン4本を使用しています。
審美症例 3
20代女性
この患者さんは他院での治療の途中で転院されてきました。
左上2番目の歯は反対咬合となっており、ブリッジができないためインプラント治療を勧められているとのことでした。この場合、インプラント治療も悪くはありませんが、当院では、左上2番の矯正治療をすることを選択いたしました。
また右上の2番目の歯の黒い変色も大変気にしておられ、内部のメタルの土台を除去し、白いファイバーポストに変更、最終的にジルコニア製のブリッジを装着しました。
前歯の審美障害が改善され、自然な見た目となりました。
インプラント治療、ブリッジ治療にはそれぞれメリットデメリット、得手不得手があります。
当院ではその患者さんの状況で最善の治療を提案できるようよくカウンセリングをさせていただいております。
この方は、上顎前歯の矯正治療と4本のジルコニアクラウンを使用しております。
治療期間は約8ヶ月です。
審美症例 4
40代女性
右上の2番目の歯の変色および、歯肉から膿が出ることがあるということで治療開始となりました。根管治療を丁寧に行い、ファイバーポスト、オールセラミックスクラウンでの修復を行いました。歯茎からの膿も出なくなり、天然の他の歯と見た目でわからないほどの精密なクラウン、色調もよく満足していただくことができました。
この方の治療は右上2番の根管治療とオールセラミックスクラウンを装着しています。
治療期間は4ヶ月です。
審美症例 5
80代女性
この患者さんは、前歯の見た目の改善と左上前歯が取れたとのことで来院されました。
以前から入っていた被せ物は40年前に治療されたとのことでついに限界がきてしまったと言っていました。40年被せ物が持つということはすごいことで、前の担当した先生は素晴らしい治療をされたと思いました。責任重大ながらも前歯の治療をさせてもらうことになりました。
左上の前歯は歯ぐきの中深くまで虫歯になっており、歯の中の神経の治療を行いました。その後、矯正の力で歯を引っ張り出し、外科的な治療で歯ぐきの形態を整えて、最終的な歯を作ることになりました。土台の歯がしっかり歯ぐきから出ているとまた長持ちする歯を作ることができます。この患者さんはしっかりとした治療を望まれましたので、最終的な歯まで理想的な方法で治療させていただきました。
この方の治療は、10年ほど前に行わせていただきました。まだ私が駆け出しの頃で、治療方法や最終的な見た目など今思えば未熟な部分が多い中で、信頼して治療を受けていただき私としても非常に勉強させていただいた症例です。
この方の治療は、左上2番の矯正的挺出Forced Eruption上顎全ての前歯の歯冠長延長術Crown lengtheningを行なったのち、4本のオールセラミックスクラウンを装着しております。
治療期間は9ヶ月です。
審美症例 6
60代女性
この患者さんは歯の変色や、奥歯の金属の歯を白くしたいという希望がありました。
土台となる歯は金属の影響でかなり黒ずんでいました。
全体的にセラミックスを使用した治療を提案しましたが、特に色のきれいなセラミックスほど光の透過性が高く土台の歯の色を反映してしまいます。かぶせ直しのほとんど全ての歯の土台を、金属製のものからグラスファイバー製のピンと白い樹脂製の土台へ変更しました。その後全体的に型をとりe.max pressという比較的強度が強く審美性も高い被せ物を作成しました。
セラミックスは非常に舌ざわりもよく、汚れもたまりづらい素材です。もともと非常に歯ブラシをよくやっていただいている方でしたので、さらに衛生的なお口の中になりました。
金属色が全く見えなくなり、ご自身のお口の中も自然に明るく見えるようになりご満足いただいてます。
この治療は、オールセラミックスクラウンを10本、セラミックスインレーを1本使用しています。
治療期間は約7ヶ月です
インプラント病例 1
60代男性
長年、差し歯だった右上前歯にヒビが入って抜歯となった患者さんでした。
周囲の歯を削ってブリッジにはしたくないとのことで、インプラント治療を選択されました。
しかし、歯のヒビが入ってからも時間がかなり経過しており、歯を支える骨が部分的にかなり溶けてしまっていました。
この患者さんのケースでは、通常のインプラント埋入手術に加えて、人工骨の移植手術(GBR)が追加で必要となりました。写真ではインプラントの表の骨が下がっているのがわかります。
仮歯にて6ヶ月近く待機し、2次手術を行いました。意図的に骨を誘導して表の骨がしっかりとできているのがわかります。
歯の色や形態、セルフケアのしやすさを考慮し、最終的な歯を裏側からネジ止めで固定しました。ご自身でのセルフケアがしやすい清掃性の高い被せ物は、インプラント本体が一度しっかり骨とついてしまえば、長期間にわたりお口の中で機能してくれます。
ご自身の天然の歯と遜色ない見た目で非常に満足していただくことができました。
この患者さんの治療は、インプラント治療1本。
移植骨にて骨を誘導する治療GBRが行われています。
治療期間は約1年間でした。
インプラント病例 2
60代男性
この患者さんは、以前右上2本の小臼歯のみを残してすべて抜歯となり、上顎に大きな入れ歯を使用していました。上の歯は2本しか残っていませんので、総入れ歯に近い入れ歯をお使いでした。
この患者さんの最も大きな主訴は、入れ歯ではご飯が美味しく感じられないということで何とかならないかとのことでした。
このケースでは、5本のインプラントを使用したインプラントブリッジをご提案させていただきました。何の目印もない顎の骨に5本のインプラントを正しい位置に埋め込むのは、経験豊富なドクターでも至難の技です。まず当院では、インプラントオペの術前の精密検査を行い、最終的な噛み合わせも含め、理想的な歯を想定します。次にその理想的な歯を作るにはどこにインプラントを埋め込めば良いのか、コンピュータグラフィック上で、実際のお口の中と、CTでのレントゲン撮影データを重ね合わせて検討します。
右の写真は、実際のお口の中を型どりして作成した石膏模型上に想定した理想的な歯です。
そして左の写真が特殊なカメラを使用し、その模型を立体的にコンピュータ上に再現したCGです。
理想的な歯を作るためには、どの骨の位置にインプラントを入れれば良いのか、実際のレントゲン画像とCGを重ね合わせ、十分な検討をします。
複数本それぞれのインプラントを並行性を揃えて、正しい位置に埋めるのは場合によっては困難です。この症例では患者さんの実際の骨と、理想的な歯の並びのバランスをしっかりとれたプランができました。
このCG上の白い物体は、十分な検討をした位置に、インプラントを埋めるために手術中に使用するサージカルガイドというものです。この穴と専用のドリルにより、インプラントを正しい深さや方向に埋め込むことができます。これはコンピュータ上で作成したのちにデータを工場に送り、3Dプリンターを使用して出来上がります。手術の安全性が非常に高くなり、しかも正確な手術が可能です。
これは手術後の実際のレントゲン画像です。プランした位置とほぼ同じ位置にインプラントを埋め込むことができました。ここまで出来れば、あとは良い方向と位置にインプラントが埋まっていますので、3ヶ月ほど待機したのちに型をとり、実際の被せ物を作成するだけです。
被せ物に関しても、最初にPC上で十分に検討されているので、作ってみたら不自然な形でよく噛めなかったなどということはありません。
これが治療終了時の実際のお口の中の写真です。
入れ歯の使用をやめ、インプラントを土台とした被せ物が装着されました。
現在では、硬いものでも何でもよく噛めて、見た目もきれいと非常に満足していただいています。
何でも噛めるようになると、食事の内容も変化し、十分な栄養を取れるようになりアクティブに行動ができるようになります。また、見た目や発音が良くなるため、生活の質が向上することが多いです。歯は病気に強い元気な身体づくりの入り口として、大きな役目があるのです。
歯周病症例 1
40代女性 喫煙者
歯茎からの出血や口臭を訴え来院されました。
歯周基本治療により、禁煙指導、ブラッシングの説明 歯石の除去を行ったのち、前歯1箇所、奥歯2箇所の歯周外科手術を受けられました。
初診時では歯周囲の歯ぐきは赤く腫れ上がっていますが、生活習慣の改善と徹底的な歯石の除去により治療終了時には健康的な歯ぐきに回復いたしました。左上2番と3番(犬歯)の間は初診時歯周病の炎症により病的移動といって歯の間が開いてますが、治療終了時は炎症がなくなり歯の位置が自然な位置に戻っております。
このように歯周病の進行による歯肉の炎症により、歯が病的な移動をすることがよくあります。
この方の治療期間は約1年間です。
歯周病症例 2
70代女性
この患者さんは義歯を使用している方でしたが、左下の犬歯やその隣の小臼歯が、歯周病の進行により強い歯ぐきの炎症がありました。
レントゲンの画像では、左下犬歯の周りの骨がずいぶんなくなっているのがわかります。
この方はもともとの被せ物を除去し、仮歯を装着し歯周治療を行いました。
歯周病の治療前後で、歯ぐきの赤み、膿や出血がなくなり、引き締った歯ぐきとなりました。この方は治療部位の歯間ブラシを非常によくやっていただきました。十分に歯ぐきが治ったところで最終的な被せ物を装着し、新義歯を作成いたしました。
この方の治療期間は約1年間でした。
歯周治療は健康保険の範囲内
最終的な被せ物は陶材焼付け鋳造冠(メタルボンド)
義歯も保険外のものを使用しております。
歯周病症例 3
50代男性
全体的に非常に重度の歯周病が認められました。この状態でも痛みはありませんでした。ついに前歯が揺れてきたとのことで来院されました。
全体的な歯周治療と禁煙指導を行い、歯の抜けてしまっている部分を補うためにブリッジを作成しました。バランスよく噛めるようになり満足していただいてます。
特に慢性歯周炎(ゆっくり進行する一番典型的な歯周炎)の場合、喫煙をされる方で早期に重症化されるケースが多いです。喫煙による刺激や毛細血管の収縮により、歯ぐきの自然回復力が低下し炎症が治りづらい状態となってしまうのです。
この方の治療期間は約1年半、治療は全て健康保険の範囲内で治療しております。
歯周病症例 4
40代女性
この方は20代の頃から歯ぐきからの出血を自覚されご自身ではブラッシングを頑張っておられましたが、いよいよ右下奥歯の噛み合わせ時の痛みや動揺を主訴に来院されました。
検査結果と、生活習慣や全身的なお病気などの問題点がほぼなかったことから、急速進行型の歯周炎(侵襲性歯周炎と言います)が疑われました。
右下の奥歯は非常に骨の吸収が進んでおり、インプラントでの治療を希望されましたが、当初は不可能な旨説明させていただきました。
全体的な歯周病の治療を行いました。基本治療、フラップ手術、再生療法を各所に行なっております。
また今後のプラークコントロールや見た目の改善から矯正治療も行いました。
最終的には全体的な炎症のコントロールの目処がつき、歯周病の治癒傾向も良好だったため、抜歯をした箇所にインプラント治療を行い治療終了となりました。
この方の場合は、もともと喫煙歴などがなくブラッシングも非常によく行う方であったのと、歯ぐきの治癒が我々の予想よりはるかに良かったため、インプラントをはじめ、様々な治療が可能でした。
歯周病は進行しておりましたが、患者さんの年齢、全身的な既往、良好なブラッシング習慣や生活習慣などが良い結果に結びついたと考えらえます。
この方の治療期間は約4年間
健康保険の範囲内の歯周治療以外に細菌検査、歯周組織再生療法、全体的な矯正治療、インプラント治療3本を行なっております。
歯周病症例 5
40代男性
この方は厳密には歯周病の症例ではありません。重度の虫歯により上の前歯がほぼ崩壊している状態でした。前歯を直して欲しいとのことで来院されました。
深い虫歯によって歯はほとんど歯ぐきの中に埋没している状態でした。この状態では歯ブラシは不可能です。また深い噛み込みにより上の歯をまともな形で作ることは難しく、無理に作ったとしてもかなり長さの短い歯になり、外れやすく歯ブラシもしづらい形となってしまいます。
丁寧に虫歯を除去し、特にダメージの大きかった左上の犬歯は、矯正のゴムの力で引っ張りだす処置を行いました。矯正力によりある程度歯を出したところで、全体的な歯ぐきの形を整え、また歯の長さを獲得するためCrown Lengthening Procedure 歯冠長延長術を前歯全てに行いました。
術後の写真では、歯の長さが被せ物ができる状態になっているのがわかります。このように歯がしっかり出ている状態だと被せ物はきれいな格好で被せられますし、長持ちするようになります。
この患者さんに行なった処置は、歯周基本治療、Forced Eruption矯正的挺出、歯冠長延長術です。
治療期間は1年ほどです。
この治療は下記料金表の組み合わせとなります。
全ての症例で同じ結果が得られるわけではありません。
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